SuiseiNoboAz - Liquid rainbow




SuiseiNoboAzは結成当初、Number Girlに影響を受け、2010年から3枚アルバムをリリースするなかで独自の音楽性を築いていきました。

彼らの名前は「水星のボアズ」から取られたといいます。Kurt Vonnegut, Jr.の小説『タイタンの妖女』に出てくるキャラクター。『タイタンの妖女』は自由意志、全能、人類の歴史全体の目的といった問題を扱っていますが、4枚目のアルバム『liquid rainbow』で遂にSuiseiNoboAzはこの問題に深く巻き込まれたようです。

彼らは歌う。「ずっと冬。いつも12月。Liquid rainbowがやってきて俺たちみんなを助けてくれる。花は枯れ、風が止まり、恋人たちが消えた後に」

推測ですが、liquid rainbowとは仏教の神「弥勒」ではないでしょうか。56億7000万年後に現れるそれは結局私たちを助けてくれない。だからSuiseiNoboAzは歌います。

「愛する人にささげるために毎日汗をかいて働こう。生きていこう。幸せになろう。Have a nice day Babylon Tokyo!」

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レミ街 - THE DANCE WE DO


2016年4月3日 『THE DANCE WE DO』 愛知県名古屋市 中村区文化小劇場


音の粒子が一つ一つ確実に打ち込まれ、また拡散していく。名古屋のバンド、レミ街の音楽性をどう例えたらいいか。シティーポップ、チェンバーポップ、フォーク、アイリッシュ、エレクトロ・ミュージック、様々な要素が溶け合い、相互に高めあっていく。

2016年4月3日名古屋市中村区文化小劇場で開催されたコンサートを観た。通常編成に加えてチェロ高橋淳子、フルート、サックス佐藤祐紀、フィドルの悠情、中村高校吹奏楽部の10人とのステージ。

まるでミュージカルのように楽しめる構成。キツネのお面を随所で飾りに用い、レミ街のメンバーは着物、ヴォーカル深谷彩を除いたレミ街メンバーは顔に白線、何かの儀式のようで、実際に「祭り」がコンセプトだったという。

まず5月25日にリリースされる同編成でのミニアルバム『GIANT』から「the Giant ‐Opening‐」、「ル曲」、「fogged me not more mountain」が続けて披露された。フィドル、チェロの優しい音色に、ドラムス、パーカッションが重なり、木琴が色を添え、吹奏楽部の演奏が音の幅を広げていく。

4曲目からは3rd『フ ェ ネ ス テ ィ カ』の曲が続く。「Safety touch」ではリーダー、コンポーザーである荒木正比呂がキーボードから立ち上がり鍵盤ハーモニカを吹き、シェイカーの響きが重なる。「インタールード」後半のドラム、パーカッションのインプロバイゼーションから、ひそやかに演奏される「イノセント」へつながり、3rdリード曲の「アイニー」では前奏のフルート・ソロを高校生が見事に務めあげ、荒木が立ち上がり歓声を上げた。この曲が持っていたポテンシャルが十二分に開花する瞬間。吹奏楽部の演奏が加わって曲はより外向きに開かれたようだ。

「THE DANCE WE DOにようこそ。感謝の言葉しかない」と荒木が語る。ヴォーカル深谷彩とベース角谷翔平が「一度きりのコンサートのために半年練習してきた」と説明する。「(高校生は)半年で全曲覚えてくれた。本当に凄い」と荒木が付け加える。

続く2ndアルバムからの「アゲハ」では高校生がドラムを担当。「女性のリズムがほしかった」と荒木。1stアルバム冒頭に収録されていた「Our Loves」は、楽器を置いた高校生達の合唱から始まり、サックス・ソロ、フィドル・ソロが合間に差し込まれるアレンジで華やかに生まれ変わっていた。

10曲目に3rdの最後を飾る「よろこびのうた」、2nd収録の「Magic & Lip」としっとりした曲が続いたと思えば一転、険しい冬山のような映像が映し出され、轟音が響く中、新作ミニアルバムから白眉の曲「たべるうた」が始まる。

勇壮なホーン・セクションから、深谷雄一の機械のように正確なドラム・ループへ。 続くは管庸至のギター、Happy今枝のパーカッション主体の人力ループミュージック、3rdからの「CATCH」。この2曲の流れは全体のハイライトの一つだった。

いよいよ本編ラスト14曲目でヴォーカル深谷が締めのMC。

「1度きりのコンサートと言いましたが、本来どのコンサートも、その瞬間、瞬間、一度しかないものです。音楽は生き物だと思います。(吹奏楽部の)生徒たちに自分だけの『THE DANCE WE DO』を感じてほしいと伝えてきましたが、来てくれた皆さんも何か特別なものを持ち帰ってほしいです」

と語り、彼女自身大好きで大事に歌ってきたという曲。セカンドからの「Whisper’s fellow」が始まる。

アンコールではLLamaのギター/ヴォーカル吉岡哲志が加わりLLama街としての曲「クロニックモノクローム」。客席から手拍子が巻き起こり、ヴォーカル深谷の合図でステージに顧問の先生が現れ叩いた銅鑼が会場全体に響き渡る。お祭りは最高潮。

レミ街の3人は客席を練り歩き、各地で拍手喝さい。LLama街でもう1曲、しめやかな「ひより坂」をへてアンコール・ラスト、悠情のフィドルが華麗なソロを聴かせる「Country Calling」では最後のサプライズ。彼の仲間、悠情楽団ベレー帽’sが加わり、フィドルとフラメンコでお祭りはフィナーレ。

悠情のキャッチフレーズ、「バイオリンは歌う、(北欧楽器としての)フィドルは踊る」の通り、総立ちの観客で巨大ダンスホールとなった中村文化小劇場は、その日何度目かの沸点を迎えていた。

U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS - 七曜日



環Roy と鎮座Dopenessは日常生活における普通の幸せについてラップしています。U-zhaanの叩くタブラの7拍子のビートに乗せて。

豪華なディナーは大歓迎。でも30代も半ばを越えれば健康に気を遣わなくては。彼らは50%玄米のライス、ねばねばの納豆、ヘルシーな出し汁についてラップする。ディナーの後は十分休養もとらなくちゃ。error403が作ったアニメーションがユーモラスに描写していく。

場面が変わって、アニメ―ションの人物はInstagramを独りで見ている。でも独りでは美しい風景も楽しめない。幸せを分かち合う友人、帰る家が必要。私達は時々、日々の暮らしの中で普通の幸せを体験する。それらの瞬間が永遠であればいいのにと願う。

彼らは繰り返しラップします。「月火水木金土日」は一週間の曜日で、この曲の7拍子でもあるんです。

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クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー - 魂の奥深くへの探求

Clap Your Hands Say Yeah (クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー) が5作目『The Tourist』をリリースしました。フロントマンAlec OunsworthはNYRONのインタビューに応じて新曲「Better off」について語っています。

Talking Headsの影響を感じさせる従来の音楽性に加えて、この曲ではTom WaitsやNick Caveからインスピレーションを受けたという。

『The Tourist』は魂の奥深くへの探求なんだ。「Better off」はそこにとどまるか、たとえ困難であっても歩き出すか問うている。たいていの人は永久に辺獄(リンボー界)にいるほうがましだと考えている。大いなる何かに立ち向かおうとはしない。それは静かな絶望だよ。彼は歌う。「何もしないよりはましだ。今すべきことをするんだ」