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[来日公演] Lydia Ainsworth / Tasseomancy

カナダ出身、Bella Union所属のミュージシャン2組が6月に来日ツアーを開催します。Tasseomancy は6/10(土)キセル、シャムキャッツ出演の松本のフェスに。以降は2組でツアーします。詳細はこちら(Moorworks)。



Off The Grid - Local scenes around the world

ギリシャの音楽コミュニティーOff The Gridにて世界各地のローカル音楽シーンについての記事が公開されました(リンクはこちら)。

日本の音楽シーンについて寄稿しています。ギリシャ語ですが、注目すべきアクトとしてROTH BART BARON、折坂悠太さん、CRUNCH with fredricsonを紹介。この記事では他にアルゼンチン、ポーランド、ニュージーランドの話も。


01.What’s the status of the local music scene nowadays in your country?

概して東京の音楽シーンでは、欧米から影響を受けたインディーバンドが数多く活動しています。一方で関西のシーンは、V∞REDOMS が築いた伝統からか、よりアバンギャルドです。
In general, Capital Tokyo scene has many Western (US or UK)oriented indie rockers. On the other hands, Kansai scene (The west part of Japan including Osaka and Kyoto) has more avant-garde musicians.  Some of them are V∞REDOMS children.


02.Which are the main difficulties that the young local musicians and new bands have to face and overcome these days?
アーティスティックなバンドよりガール・グループのほうが圧倒的に人気です。地元のバンドはなかなか業界に見つけてもらえません。インターネット時代においても上京しなければならない。地元では稼がないので他の仕事をする必要があります。
Girl groups have overwhelming popularity than artistic local bands in Japan. Young local musicians have few chances to be found by music industry. Even in Internet era, they often g…

[小説]闇の奥(Heart of Darkness)

ポーランド生まれの英国作家ジョゼフ コンラッド『闇の奥』を読みました。

アフリカの奥地で現地の人々を支配し絶大な権力を握る男クルツ。彼をモデルにして、スコット フィッツジェラルド は『グレート・ギャツビー』のギャツビーを描いたといいます。その魂はさらにレイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』へと引き継がれました。

村上春樹は『羊をめぐる冒険』では『闇の奥』を、『ダンス・ダンス・ダンス』では『ロング・グッドバイ』を下敷きにしたのではないか?といわれていますが、後世の作家に影響を与える作品って、大抵いかようにも解釈できる普遍性を宿していますね。翻訳はコーマック・マッカーシーもてがける黒原敏行。




Sounds From Japan 23

2017年4月末の新曲を中心に紹介しています。
Miu Mau、tofubeats、MONDO GROSSO、ナードマグネット、宮本菜津子、Have a Nice day feat.大森靖子、TAWINGSなど。

記憶とヒロイン by miu mau
 Miu MauのニューEPがbandcampにも。


宮本菜津子(MASS OF THE FERMENTING DREGS)ソロ・アルバムより

Fantastic Drag feat.大森靖子 by Have a Nice Day! 東京の90's クラブ・リバイバルと大森靖子の幸せな結婚。


ナードマグネットのアルバム・リード曲は、三浦太郎(フレンズ/ex HOLIDAYS OF SEVENTEEN)からの提供曲。


Uyama Hiroto『freeform jazz』よりShing02をフィーチャーした曲。


東京の女性4人組ポストパンク・バンドの7inchより。


RallyeよりデビューしたMC。

関西のレーベルSailyardから。


tofubeatsニューアルバムより。


MONDO GROSSO14年ぶりのアルバムから満島ひかりをフィーチャーした新曲。


world's end girlfriend、新作からのリカット。

[小説]抗夫

「それは生きるか死ぬかの体験です。そしてそこからなんとか出てきて、またもとの地上の生活に戻っていく。でも主人公がそういった体験からなにか教訓を得たとか、そこで生きかたが変わったとか、そういうことはとくに書かれていない。」

『海辺のカフカ』で評されているけれど。これはある種の反語表現だと思います。『海辺のカフカ』でカフカ少年が分け入る森の中はリンボー界(辺獄)であり、『抗夫』における深い坑道の底と対応しています。

カフカ少年も『抗夫』の主人公の青年も、そこから確かに何かを携えて戻ってくる。ただし、それは簡単には説明できない。だから書かれていないのではなく、あえて書かなかったのではないでしょうか。

さらに付け加えれば、両作品の主人公はアスペルガー / 広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)くさいことも共通しています。『抗夫』の青年についていえば、彼はシキ(抗夫の世界)の旅を通して、人との関わり方を学んでいきます。いちいちややこしい理屈をひねりながら対処法を編み出していく。自分のなかの正義と他者の正義の間に折り合いをつけるすべを学んでいきます。

特筆すべきは後半、230ページからの安さんという抗夫との出会い。彼は、主人公と境遇が近く10年前後年上、すなわち模範とすべき兄、叔父的存在として描かれています。この主人公を精神科医の笠原嘉がいうところのスチューデント・アパシー(青年期の無気力)だと考えれば、兄、叔父的存在に感化されることによって生きる方向性を見出したのです(笠原嘉『青年期』122ページ参照)。

『抗夫』はエンターティメントとしても面白いです。





[来日公演] Masha Qrella

ベルリンのシンガーソングライター、Masha Qrellaが来日公演を行います。2017年4月から7公演。東京はYankaNoiとレーベルオーナーのmiaouが共演。京都はASUNA quintet、岐阜はdeadbundyが共演。詳細はこちら。

4/22 (土) 大宮more records

4/23 (日) 水戸Minerva
with miaou / 猫町

4/25 (火) 岐阜alffo
with アイスコーヒー(猫町) / deadbundy
DJ nutsman

4/26 (水) 富山MINORITY
with meimei / rima kato + ten tote
DJ CHIGON

4/27 (木) 大分Liberte

4/29 (土) 京都Urbanguild
with ASUNA quintet(ASUNA+宇津弘基+黒田誠二郎+ショーキー+加藤りま)/ rima kato+ten tote / MOON FACE BOYS
DJ HAIKARA / NABARA

4/30 (日) 東京TSUTAYA O-nest
with YankaNoi / miaou (w/ VJ KariKari)
DJ Pepe California

Sounds From Japan 22

2017年4月中旬の新曲を中心に紹介しています。
秀吉、Wallflower、あいみょん、D.A.N.、cattle、YAOYOROS、Teen Runnings、ELLEH、TOTOSなど。

TOPS - Sugar at the Gate

モントリオール出身のバンドTOPSはLAに移住し3作目のアルバムを完成させました。リード・ヴィデオ「Petals」にはマイケル・ジャクソン、プリンス、マドンナの恰好をした俳優が出演します。ヴォーカリスト/ソングライターのJane Pennyは言います。

「TOPSと一緒にいるのが本当にぴったり!という人たちに出演してもらったの。マイケルがお墓から出てきて一緒に遊んでくれたら楽しいじゃない?」



アルバムのタイトルについては
「Hours Betweenという曲の歌詞なの。ダブル・ミーニングよ。喜びや充足へのゲート、ないし人々を遠ざける障壁を意味する。人生のなかの素晴らしい物事は向こう側にあって近づけない。TOPSは明るく楽しいだけじゃなくて、世界に関して表現したいことがあるの。アルバム・タイトルは我々は何者か、どのように感じているかについて。奇妙な言葉をパッケージしてる。より深く入ってきて。それがTOPSなのよ。」


日本盤はPLANCHAより2017年6月2日発売。歌詞対訳、ボーナス・トラック追加。

[beehype] tricot - DeDeDe

京都出身、東京から世界へ、このフィメール・マスロック・トリオはサードLP『3』をTopshelf Records(US) とBig Scary Monsters(UK)からリリースします。

彼らを通して、すごいミュージシャンを数多く知ることができます。まず1つ、Tricotは素敵な女性ミュージシャンのプレイリストを作りました。2つ目には、4月9日にtricotは「After Hours music festival」に出演しました。Envy, Mono そしてDownyがキュレーションしています。このフェスティバルのラインナップは日本の有名なalternative / post-rockのミュージシャンほとんど全てを含みます。

ファーストシングル"DeDeDe" はすばらしいです。人間関係における混乱、戸惑いを歌う。めまぐるしいギターは、夜に思い出してためらうこと。「あの時、どうすればよかっただろう?」。私たちは時々、何度も何度も後悔します。私たちはみんな「歩く災厄」。実際に、曲の最後で彼女は「全部私のせい」と告白しています。

English on beehype

[小説] PAPA, You're Crazy

悲しみのなかで全てが赦されている。そんな気がしました。

ウィリアム・サローヤンの『PAPA, You're Crazy』は世界について対話する親子の物語です。繰り返しの多い、平易な英語で書かれています。

両親はどうやら別居していて、息子はお父さんと暮らしたい。お父さんは貧乏な作家で、料理の本を書いています。食べることに加えて、笑い、喜びは生きる上でとても大切な調味料。ある意味生活の全て。そんなことを親子は話し合っています。

日本語訳は伊丹十三で、ひょっとしたら映画『タンポポ』を作るきっかけになったのかもしれません。